松岡前農相の事件からまだ10日くらいしか経っていないのに、ずいぶん風向きが変わってしまいました。あの大騒ぎはいったいなんだったのか?彼が命を掛けて守ろうとした世界がおぼろげながら見えてきます。今の「
天下り制度」はいつ頃からあったのだろう?僕が知る限りあの「
田中角栄」氏がその構造を発案したと思います。彼は戦後復興のため命懸けで働きました。道路を作り橋を架け、焼け出されて住まいを失った人達には公団住宅を建て「一家団欒」を国民に提供した。自力で住宅を建てたい人達には低利の融資を行う金融公庫を作りました。ガソリン税の中から道路整備の為に一定の目的税相当枠を設け、これが戦後復興の資金的原動力になりました。また、中小企業の為の各種優遇制度を創設させました。これらの法案を議員立法として提案・成立させた件数は田中氏がダントツでした。これらには議員の賛同も当然必要でしたが、彼の熱意に賛同し立法に向けて法的知恵を搾り出したのが
官僚でした。田中氏は官僚達の優秀さに驚くと共にその待遇の安価さにも驚いたのです。「こんな優秀な官僚が報われていない。何とかしてやりたい。」というわけで造ったのが、今や悪名高い各種「特殊法人」です。官僚は現役の時は報われなくとも定年後は充分慰労してやろう。あれだけ国家のために働いてきたんだから。というわけで「天下り」が当たり前のように定着してきました。しかし報われないといっても一般国民からはものすごく恵まれているとしか見えない。あくまでも田中角栄氏から見ての判断でした。田中氏は官僚を使うのが抜群にうまかったが、逆に甘やかしてしまった。この人の良い所でもあり悪い所でもあります。
じゃじゃ馬娘マキコ(今はおばさん)を見たらお分かりでしょう(-_-;)