最近、世間を騒がせている欠陥(
強度偽装)マンションについてよく出てくる言葉ですが、私は仕事上
瑕疵には敏感です。瑕疵、つまり「
見えざる傷」です。住居の場合、過去の自殺とか、集合マンションの場合の暴力団事務所の存在も瑕疵となりますので事前の調査は充分必要です。つまり、その瑕疵を知っていれば買主は購入しなかったというケースがほとんどです。販売する側も知っていて説明しなかったら責任は重大です。今回のケースでの一番の
被害者はマンション住人です。強度計算がでたらめで生命の危険があると分かっていたら誰も買わないでしょう。100%
加害者はデータ改ざんの姉歯設計事務所です。問題はその間の利害関係者の責任割合になってくると思います。国を巻き込んだ大掛かりな裁判(刑事告発も含む)になる事は間違いないでしょう。ただし、姉歯氏には弁済能力はない。「
民間でできる事は民間に」はいいのですが、最終責任が取れるような
権限委譲でないと被害に遭うのはいつも一般市民ですから。
しかし、例えば医療の場合は、
医師(設計士)がでたらめな
処方箋(建築設計書)を出しても
薬剤師(建設会社)は従うしかないのですが、このケース、どうなるんでしょう?知っていたのか否か?私は結論は出していますが、今はまだコメントできません。
本当に何が起こるかわかりませんね。